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2001年《非法智慧》荣获第五届宋庆龄儿童文学奖、第五届全国优秀儿童文学奖、全国优秀少年儿童读物一等奖。 2004年《非法智慧》改编的电影《危险智能》(电影2003年摄制)荣获第十二届童牛奖优秀故事片奖、第十四届开罗国际儿童电影节国际儿童评委奖。
高校生が主人公のSFサスペンス小説。ヤングアダルトジャンルといったところでしょうか。
コンピュータと人間の交配種を作ろうとしている科学者のもとに謎の人物が現れ、研究資金の提供を申し出る。
5年後、場面は変わって、主人公は憧れの有名進学校に入学した桑薇という女の子。1年前に偶然出会った素敵な男の子に再会したはいいけれど、なぜか彼は1年前とはまるで別人になっていた…
展開のテンポが速く、最後までぐいぐい読みました。
科学的理論的には、あまり追求しない方がいい部分はあるのですが、もともとSFとはそういうものだと思っているので、あまり気になりませんでした。
ひとつ前に読んだのよりは、物語全体の整合性が取れていて、おもしろかったです。
苏克和小感冒的非常夏天 黄春华
冰心奖获奖作家书系というシリーズものの児童小説。
裏表紙に巴金や韓素音のひとことが載っていたので、てっきりこの作品に対する推薦文だろうと思っていましたが、よく読んでみたら賞の創設をした冰心さんへの賛辞でした…
中国アマゾンのカテゴライズでは、7-10歳用ジャンルに入っています。
「小探偵」というあだなの利発な父子家庭の男の子(父親はタクシー運転手)と、くしゃみばかりしているので「小感冒」というあだながついている、これまた父子家庭の元気でかわいい女の子(父親は大金持ちの会社経営者)の二人が主人公です。
ある日、男の子の父親が麻薬取引のいざこざに巻き込まれ、失踪します。父親には麻薬密売の容疑がかかり、刑事が二人家の前に張り込んでいるなか、男の子は持ち前の推理力で、父親を助けようと行動を起こしますが…
話自体はおもしろいので、どんどん読み進めてしまうのですが、最後4分の1くらいにどうも納得行きません。日本だったらこんな放り出すような終わり方、ありえないだろうなーと思います。こんなバッドエンドを読んだあと、中国の7-10歳は何を思うのでありましょう…
大人向けのフィクションでもまあまあよくあることではありますが、中国の児童小説にも、物語の決着のつけ方に違和感があるものが多いです。
…とまあ、文化の違いを楽しめる一冊ではありました。
ストーリーはさておき、小学生の会話の中に「叶公好龙嘛」などの成語や、「俗话说~」などがもりもり出てきて、とてもじゃないけどまだまだ私はそこまで駆使できるレベルにないことをあらためて感じて衝撃を受けました。
語彙的には、私の中国語は賢い小学生以下だということなのでした。
雨街的猫 王一梅
不思議な町、雨街に住む、雷莎太太と猫の阿洛の物語。
しじゅう雨の降るその町では、動物たちが人間と言葉を交わし、友情を育て、そして誰もが大事な誰かや何かを失った哀しみを、心に抱いて暮らしています。
さりげないやさしさや思いやりがちりばめられている、素敵な物語で、子供だけのものにしておくにはもったいない作品です。ぜひ読んでみてください!
好き ☆☆☆☆☆☆
(5つ星が最大のはずでしたが、ここはあえて6つ星で!)
読みやすさ ☆☆☆☆☆
小学生向けの童話で、難しい単語も出てきません。情景を想像しやすい美しい文章なので、すいすい読めると思います。
約50,000字。
精灵=妖精?お母さんが妖精なんて、メルヘンだなあ、と、タイトルから想像していたテーマとは全然違うお話でした。
ある日突然、自分の母親が人間ではない異界の者だと知ってしまった女の子。しかもそれを知った直後に、普通の人間である父親が「”精灵”と暮らすのはもう嫌だ、離婚したい」と言い出して、これまでの平凡な生活が一転する。
中国の子供が背負っている受験へのプレッシャーについて、情報としては知っていたけれど、こうして物語の中で主人公に寄り添うことで、改めてその大変さ深刻さを実感しました。
受験生はもちろん、「こんな不毛な受験勉強、できればやらせたくないけれど、落ちこぼれた後の子供のことを考えると怖くて仕方なく…」という親の気持ちもよくわかります。
約65,000字。
好き ☆☆☆★★
エンディングへの決定打となる主人公の嫌悪感に、納得できない…。そのくらい許したっていいんじゃない?と思ったり。レビューを見ると、同じように考える人も少なくないよう。
読みやすさ ☆☆☆☆★
小学校中・高学年~向けなので、難しい単語は出てきません。登場人物も少ないので、混乱せずに読めるでしょう。
阿笨猫全传 冰波
全5巻です。
欲をかいた阿笨猫が、手を変え品を変えだまされる、ちょっとブラックなお話。
1篇ごとに独立したストーリーなので、好きなところから読み始められます。
「これで背が伸びる!」「これで必ず儲かる!」というダイレクトメール…
「水が酒に変わる」というふれこみ…
アニメ化もされた人気の本です。
最初はおバカな阿笨猫が性懲りもなくだまされるのに笑ってるんですが、だんだん笑えなくなってくるのは私だけでしょうか…。
小学校中学年~向け。
好き ☆☆★★★
読みやすさ ☆☆☆☆★
1篇あたりの文字数約4000字。阿笨猫が何にだまされるのか、毎回すぐに察しがつくのも読みやすさのひとつです。