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苏克和小感冒的非常夏天 黄春华
冰心奖获奖作家书系というシリーズものの児童小説。
裏表紙に巴金や韓素音のひとことが載っていたので、てっきりこの作品に対する推薦文だろうと思っていましたが、よく読んでみたら賞の創設をした冰心さんへの賛辞でした…
中国アマゾンのカテゴライズでは、7-10歳用ジャンルに入っています。
「小探偵」というあだなの利発な父子家庭の男の子(父親はタクシー運転手)と、くしゃみばかりしているので「小感冒」というあだながついている、これまた父子家庭の元気でかわいい女の子(父親は大金持ちの会社経営者)の二人が主人公です。
ある日、男の子の父親が麻薬取引のいざこざに巻き込まれ、失踪します。父親には麻薬密売の容疑がかかり、刑事が二人家の前に張り込んでいるなか、男の子は持ち前の推理力で、父親を助けようと行動を起こしますが…
話自体はおもしろいので、どんどん読み進めてしまうのですが、最後4分の1くらいにどうも納得行きません。日本だったらこんな放り出すような終わり方、ありえないだろうなーと思います。こんなバッドエンドを読んだあと、中国の7-10歳は何を思うのでありましょう…
大人向けのフィクションでもまあまあよくあることではありますが、中国の児童小説にも、物語の決着のつけ方に違和感があるものが多いです。
…とまあ、文化の違いを楽しめる一冊ではありました。
ストーリーはさておき、小学生の会話の中に「叶公好龙嘛」などの成語や、「俗话说~」などがもりもり出てきて、とてもじゃないけどまだまだ私はそこまで駆使できるレベルにないことをあらためて感じて衝撃を受けました。
語彙的には、私の中国語は賢い小学生以下だということなのでした。
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