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雨街的猫 王一梅
不思議な町、雨街に住む、雷莎太太と猫の阿洛の物語。
しじゅう雨の降るその町では、動物たちが人間と言葉を交わし、友情を育て、そして誰もが大事な誰かや何かを失った哀しみを、心に抱いて暮らしています。
さりげないやさしさや思いやりがちりばめられている、素敵な物語で、子供だけのものにしておくにはもったいない作品です。ぜひ読んでみてください!
好き ☆☆☆☆☆☆
(5つ星が最大のはずでしたが、ここはあえて6つ星で!)
読みやすさ ☆☆☆☆☆
小学生向けの童話で、難しい単語も出てきません。情景を想像しやすい美しい文章なので、すいすい読めると思います。
約50,000字。
精灵=妖精?お母さんが妖精なんて、メルヘンだなあ、と、タイトルから想像していたテーマとは全然違うお話でした。
ある日突然、自分の母親が人間ではない異界の者だと知ってしまった女の子。しかもそれを知った直後に、普通の人間である父親が「”精灵”と暮らすのはもう嫌だ、離婚したい」と言い出して、これまでの平凡な生活が一転する。
中国の子供が背負っている受験へのプレッシャーについて、情報としては知っていたけれど、こうして物語の中で主人公に寄り添うことで、改めてその大変さ深刻さを実感しました。
受験生はもちろん、「こんな不毛な受験勉強、できればやらせたくないけれど、落ちこぼれた後の子供のことを考えると怖くて仕方なく…」という親の気持ちもよくわかります。
約65,000字。
好き ☆☆☆★★
エンディングへの決定打となる主人公の嫌悪感に、納得できない…。そのくらい許したっていいんじゃない?と思ったり。レビューを見ると、同じように考える人も少なくないよう。
読みやすさ ☆☆☆☆★
小学校中・高学年~向けなので、難しい単語は出てきません。登場人物も少ないので、混乱せずに読めるでしょう。
麦家という作家を知ったのは、「暗算」というドラマででした。原作小説がドラマ化され、大ヒットしたので、ご存知の方も多いと思います。
听风者・看风者・捕风者の3部構成で、それぞれは独立した話なのですが、701という秘密諜報機関、敵は国民党、主人公は安在天、各ストーリーの中心人物は特別な才能を持った人物、という共通点を持っています。
(↓日本でもDVD発売されています)
とっても面白くて一気に観てしまいました。(のちに小説も読了。)
興奮冷めやらぬうちに、小説「風声」を読みはじめ、これも先が気になり一気読み。
(感想は本家サイトに詳しく載せています)
映画も観ましたが、細部やエンディングに違いがあり、私は原作の方が好みでした。
好き ☆☆☆☆☆
プロットもしっかりしていて、読み応えがあります。
読みやすさ ☆☆★★★
時代背景の知識に詳しくないのと、古文や見慣れない専門用語がたくさん出てきて最初は読みにくかったのですが、ストーリーを把握してからはラクになりました。拷問シーンはかなり飛ばし読みしましたが、それでもだいたい筋はつかめたので、わかりにくいところはあっさりとばして読むのも手かも。
現在は最新作「風語」を読んでいます。
こちらもしょっぱなからぐいぐい読者をひきつけます(久しぶりに「スラスラ」見た時はちょっと引きましたが…)。寝不足になってしまいそうです…。
サスペンスが好きな人は、こちらもおすすめ。
張平「十面埋伏」
(日本語訳)
裸婚 介末
朝日新聞グローブの記事を読んで、手に取った1冊。
離婚話、しかも著者の実体験となると、正直読むのがきつかったです。
“表面上,他外遇;本质上,不爱了。” と著者が率直に語っているように、離婚の理由は相手だけでなく自分にもあるわけで、彼らの諍い・すれ違いのひとつひとつに、私も心当たりがあり、直視するのがこわいような複雑な気持ちになってしまいます。
厳しい住宅事情・財産分与の難しさから、離婚後も同居する夫婦(果ては妻の再婚相手とも同居…)を描いた叶兆言「马文的战争」とつい引き比べてしまいます。
著者は新しいパートナーを見つけ、再婚します。再婚に至るまでのイチャイチャぶりを読んでいると、最後のページがこの本の一番最初のページにつながり、メビウスの輪を作っているんじゃないかという、一抹の不安がよぎるのですが…余計なお世話ですね。
内容:結婚・離婚・再婚がテーマの実体験を基にしたエッセイ
文字数:約130,000字。
好き ☆☆★★★
社会事情を知るのには役立つと思いますが、再読はあまりしたくないかな…
読みやすさ ☆☆★★★
会話文が多く、内省的な文章も同じくらい多いです。先が気になる小説のように、ぐいぐい読ませるタイプの本ではないので、途中で飽きてしまう可能性も。
英語ではGR(Graded Readers)といって、英語学習者のためにやさしい英語で書かれた読み物シリーズが出版されています。
中国語GRも少しずつ増えてきて、中国語多読環境も少しずつ改善されてきているようです。
1.北京大学出版社 《汉语风》中文分级系列读物
8つのレベルごとに10冊ずつ刊行、とありますが、まだ1級:300詞と2級:500詞のレベルが数冊ずつしか出ていないようです。2種類のスピードの朗読音声を収録。本文にピンインルビなし。
1級:300詞
2級:500詞
2.北京语言大学出版社 实用汉语分级阅读丛书
甲乙丙3レベル。現在12冊刊行されています。本文にピンインルビなし。
甲級:汉语水平达到HSK基础水平,或学习汉语三个月以上,生词量达到500左右。
乙級:HSK3-5级或词汇量达到1000或学习汉语时间达到半年以上。
丙級:HSK6-8级,已有词汇量达到3000个,学习汉语时间在一年以上。
甲級
乙級
丙級
3.华语教学出版社 汉语分级阅读 1~3
全3冊。中国当代作家の短中編を選集。本文にピンインルビあり。
ピンインルビ、確かに一目瞭然で便利なのですが、ちゃんと発音を覚えられているかどうか確認できないので私は苦手です。ラジオ講座のテキストにピンインが付記してあると、わざわざ塗りつぶして見えなくしたりしていました。